Thursday, April 05, 2007

清明節

今日は「清明節」だ。

清明節は中国農暦(旧暦ともいう)の二十四節気の五番目の節気で、大体農暦の2~3月の間にある。清明節の日は雨が降る事が多く、清明節前後に降る雨の事を「清明雨」ともいう。
節気は古人の知恵で、種蒔き等の農作に最適な時期や気候の変化をマークしている。農家にとって一番重要なカレンダーである。
清明節は日本のお盆と似て、墓参りする習慣がある。

中国人の民間信仰の慣習では、他界した親族があの世でよい生活を送れるように、
お墓参りする時はお香や蝋燭の他に、「冥鏹」(あの世で使える財宝)を焼いたり、お花や果物等の供物以外に、丸ごとのチキンや焼いた豚肉の塊(丸ごとの子豚も・・・)などのご馳走も用意する。
お香や冥鏹等が燃やし尽くしたら、墓参りする者が一緒に供物を食べて、ちょっとピクニック気分。
他界した親族の事を思い出して悲しい気持ちが少し軽くなるのではないかと思う。

清明節をテーマにした有名な詩の中、一番知られているのは唐朝名詩人杜牧の作品<清明> である。

<清明>
清明時節雨紛紛,
路上行人欲斷魂。
借問酒家何處有?
牧童遙指杏花村 。

小降りの清明雨の中、墓参りに遠出する人達が亡くなった親族が懐かしく悲嘆に暮れ、
疲れきって「近くに酒家(居酒屋みたいな食事処)あるかい?」と道を尋ね
牧童が遠く幽かに見える杏の林に隠れた村を指し示す。

清明節の風景と墓参りの者の心境を分かりやすい文字でよく表現しているから、清明節になると多くの人がこの詩を思い出すわけだ。

香港では清明節は休日であり、今年の清明節は明日からのイースター4連休と一緒になって
久しぶりに5連休だ~♪

2 comments:

Anonymous said...

な~るほど!Miuの中国&香港の慣習レクチャーはとてもためになります。「清明節」、初めて知りました。この頃は、雨が降る、という下りに、思わずうんうんとうなずいてしまいました。というのは、日本ではこの時期は桜が散る頃だからです。(年によって桜が満開になる時期が違うから多少の時差はあるけれども。)桜が満開になって喜んでいたら、冷え込んで雨がすぐに降る、そして桜が散る、という具合です。中国でも同じようにこのくらいの時期に雨が降る、と知って改めて同じ地域を共有しているのだなぁ、と実感しました。何はともあれ5連休!おめでとー(^.^)

Unknown said...

はは、レクチャーか^^;
起源の伝説とか、昔の習慣についても書きたかったけど、すごく長くなるのでやめた^^;
(というか、語力のリミットが問題で、、、)
ある友人(マイミックのスーちゃん)が英語やクラフトのお教室をやっていて、クラスの子にも香港の文化等を教えてあげたいという事で、今までこの様なエントリーが多くなると思う、うん。
短くて半端なものしか書けないけど、書いてるうちに自分の文化や生まれた町がより愛しくてなった、へへ
え?もう桜が散る頃なの?!早いね!